取引先との絆づくりが機器営業企画部の使命
―普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
関東甲信越エリアの取引先(代理店様や特約店様)とのリレーション構築を担当しています。三菱電機のFA機器ビジネスは全て代理店様や特約店様を通じて展開しているので、その販路の取りまとめが主な業務です。具体的には、拡販のための施策立案や、代理店様や特約店様が売りやすくするための社内調整などを行っています。特約店様は他社製品も扱っているので、いかに三菱電機を選んでもらえるかが重要なんです。そのためには、単なる商品説明だけでなく、信頼関係を築くことが不可欠です。
―取り扱っている製品についても教えていただけますか?
主にFA(ファクトリーオートメーション)関連の機器を扱っています。工場の自動化に使われる制御機器やモーター、インバーター、ブレーカーなどですね。これらを代理店様や特約店様を通じて、設備メーカーや、自動車や化粧品、食品、半導体など様々な工場のエンドユーザーに納めています。日本の製造業で三菱電機のFA製品が1つも使われていないところはないかもしれません。

コロナ禍でも繋がりたい!三位一体の絆を深める挑戦
-aruku&(あるくと)の導入を検討されたきっかけを教えてください。
以前から特約店様との懇親会やボウリング大会などを実施していましたが、コロナ禍や物理的な距離の問題もあって難しくなり、取引先とつながる機会が減ってしまったんです。特に我々の仕事は人とのつながりが大切な販路なので、それがなくなった時に何をするべきか考えました。
インターネット検索から始まった1500人規模の大イベント
―どのようにaruku&(あるくと)にたどり着いたのでしょうか?
私共の前任の担当者がインターネットで検索して見つけました(笑)。枕投げ大会や宝探しなども候補に挙がりましたが、aruku&(あるくと)が一番、健康的で誰でも参加できるといった点からも現実的で実施しやすいと感じました。個人やグループでのランキング機能が魅力的で、特約店様同士で競い合える要素があることが、コミュニケーション活性化につながると考えたんです。
―導入時に苦労したことはありましたか?
そうですね、やはり関東甲信越エリアの特約店様に参加してもらうための周知と、参加方法の説明には苦労しました。でも、代理店様の担当者が特約店様に熱心に声掛けをしてくれて、結果50社超1500人以上の参加者が集まったんです。特に、遠方の特約店様が積極的に参加してくれたのは本当に嬉しかったですね。
―導入時にどのような工夫をされましたか?
定期的なランキング発表や、週ごとの特別賞など、参加者のモチベーションを保つための仕掛けをたくさん用意しました。例えば、5月10日の「五島うどんの日」や6月4日の「虫歯の日」など、ユニークな記念日に合わせて特別賞を設けたんです。これが予想以上に盛り上がって、参加者の皆さんが「今週は何の日だろう?」と楽しみにしてくれるようになりました。
想像以上の盛上がり!取引先との距離がグッとが縮まる
―導入後にどのような効果がありましたか?
想像以上の反響でしたね。特に印象的だったのは、普段は接点のない特約店様同士でコミュニケーションが生まれたことです。例えば、23年度のウォーキングイベントと併催したボウリング大会で「あの人が「おお」さんだ!(前年度のウォーキングイベント優勝者のアプリ上におけるニックネーム)」と、お互い面識がなかった方同士で、ウォーキングイベントがきっかけで挨拶をする場面がありました。こういった新しい交流が自然に生まれたのは本当に嬉しかったです。
また、代理店様や特約店様の経営層の方々にも話題になったのも非常に大きかったですね。年始の挨拶や会食の際に「うちの会社で参加してるメンバーはいま何位なの?」と聞かれることも多く、歩数データはいつでも出せるよう準備していました。特約店様の中には、独自の社内イベントでaruku&(あるくと)を活用してくれるところもあったり、aruku&(あるくと)を通じて、三菱電機への関心度は明らかに高まったと感じました。
―ビジネス面での効果はいかがですか?
直接的な売上貢献は測りにくいですが、特約店様との関係性が深まったことは感じています。特約店様の中で三菱電機のプライオリティを上げてもらうには関係性の構築は非常に大切な要素です。このイベントを通じて、特約店様の方々に三菱電機をより身近に感じてもらえるようになりました。実際、弊社の営業担当者からは「お客様との会話のきっかけになった」という声も聞いています。これは非常に大きな成果だと感じています。
全国展開の夢!三菱電機FAシステムの絆を全国で深めたい
―今後の展望をお聞かせください。
現在は、主に関東甲信越エリアの代理店様と特約店様を対象に実施していますが、これを全国規模に拡大できたら面白いですね。例えば、三菱電機の各支社を巻き込んで、大阪や名古屋や九州といった各地区で予選大会を行った後に、全国大会を開催するといった形です。そうすれば、より多くの代理店様や特約店様との絆を深められると思います。これだけ成功しているイベントなので、他の地区からも「うちでもやりたい」という声は上がってくるはずです。何とか実現させたいですね。
一方で、規模が大きくなると運営の負担も増えるので、その点は課題ですが、この取り組みを通じて三菱電機FAのブランド力向上に繋がればと思います。全国の特約店様との絆をさらに深められるよう、頑張りたいです!

参加者のモチベーション維持は課題の一つです。上位者も下位者もモチベーションが保てるように、レベル別のコース設定などもいいかも知れません。何より、参加者の皆さんが楽しめるイベントにすることが一番大切だと考えています。
―最後に、これからaruku&(あるくと)の導入を検討している企業へメッセージをお願いします。
aruku&(あるくと)は単なるウォーキングアプリではありません。社内外のコミュニケーションを活性化させる強力なツールです。我々のように、取引先とのコミュニケーションを強化したい企業にはおすすめです。ぜひ、楽しみながら導入してみてください。きっと新しいつながりが生まれるはずです。
