コラム

自律神経を鍛えよう(前編)

2017年12月20日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
自律神経を鍛えよう
運動やトレーニングは、免疫を非常に高める働きを持っています。体温が1度下がると、免疫の機能は10~20%低下すると言われています。
体温が高いほうが、殺菌力が強い。風邪をひいた時や体調が悪い時、私たちのからだは自分で熱を出して、体温を高めて、外界からの菌を殺そうとするのです。
免疫や体重調節といった人間の防御機能は「自律神経」と大きく関係しています。運動や筋トレは、自律神経のひとつ、免疫を高める働きのある「交感神経=自分をむち打つ神経」に作用して、免疫機能を高めて病気と闘える体にしてくれるのです。
筋肉を維持する方法、それが運動。最近の研究では、歩きの速い人の10年後の死亡率が遅い人よりも劇的に小さく、特に女性の場合、認知症になる確率は3~5倍も小さいというデータが出ています。
歩くためにはエネルギーが必要です。歩くときに使われるエネルギーは、安静時の3倍。立っているだけでも、重力に逆らうので20%余分にエネルギーが消費されています。
一方で、筋力をつけて免疫機能を高めるためには、強めの運動が必要です。
ランニングや速歩を取り入れた場合、慢性腎臓病の死亡危険率を40%、敗血症関連死の危険率を31%、肺炎やインフルエンザ関連で死亡する危険率を31%も低下させたというデータもあります。
きつい運動をすると免疫の機能が非常に高くなり、筋肉、心臓、自律神経の機能がよくなります。
ちょっときつめの運動をして、終わってすぐにタンパク質をとると、若者も高齢者も、ほぼ同量のタンパク質が筋肉に作られるというデータが最近発表されています。