コラム

夏バテ予防の食事って?

2019年6月19日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ

 

気温が上がり、そろそろ本格的な夏を迎えます。
皆さんは夏バテの経験はありますか?
夏バテは、夏負け、暑気あたりとも言われ、夏期の高温多湿のために起きる易疲労(いひろう:疲れやすいこと)、倦怠(けんたい:心身が疲れ、だるいこと)、食欲低下、体重減少などといった不快な身体症状のことです。
体内の水分が不足すること、暑さによる食欲低下、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れることが主な原因であり、十分な睡眠・休養、バランスのとれた食事などが予防に効果的とされています。
それでは、夏バテ予防の食事はどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。
1.水分補給はこまめに
喉が渇く前から水分をこまめに取りましょう。
喉が渇いたと感じるときは、体内の水分量が相当減っている可能性があります。
水分補給には水やお茶を飲むようにしましょう。
糖質の多いスポーツドリンクや清涼飲料水を飲み過ぎると、糖質分解に必要なビタミンB1を消費するため、疲労感が増すので注意しましょう。
2.1日3食、栄養のバランスがとれた食事を
気温が高くなるとあっさりしたものが食べたくなりますが、素麺やお茶漬けなどばかりでは栄養が偏ります。
1日3食、主食、主菜、副菜が整った食事をして生活リズムを整えましょう。
特に主菜(肉、魚、豆腐、卵等)は夏場に消耗しやすいたんぱく質が豊富なので、毎食とるようにこころがけます。
特に疲労回復に効果があるビタミンB1が多い肉類(特に豚肉)や、うなぎはおすすめです。
ビタミンB1の吸収を良くするアリシンを含むニンニク、ネギ、ニラなどもあわせてお料理に使ってみると良いでしょう。
3.冷たい食べ物や飲み物は控えて
暑いからといって冷たい食べ物や飲み物ばかり摂取していると体が冷え、体温調節バランスが乱れ、ますます疲労感が強くなります。
また胃は、温度が低下すると胃液の分泌量が減少し、消化機能が悪くなります。
その結果、食欲の低下や胃もたれの症状も出てきます。
冷たいものの摂りすぎには注意しましょう。
以上、夏バテ予防の食事についてお話しました。
これさえ食べていれば夏バテを予防ができるという魔法の食べ物はありませんから、組みあわせが大切ですね。
そして睡眠不足にならないように、環境を整えることにも配慮しましょう。夏バテは予防が第一です。
しかし、日常生活に支障がでるようになった場合は、早めにかかりつけの医療機関へ行きましょう。
そして、その際はいつからどのような症状があったかを整理して、医師に伝えると良いでしょう。