コラム

更年期症状とは

2019年6月19日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
更年期症状とは何?
なんとなく体調が悪い、イライラする…、そんな時「これは更年期症状?」と気になることがあるかもしれません。
そもそも、更年期症状とは何でしょうか。まず、更年期とは、閉経する前後の期間のこと。
この時期は、卵巣から分泌される女性ホルモンが減少していきますが、それによって起こる様々な症状を更年期症状といいます。
閉経する年齢は、40歳代前半から50歳代後半と個人差があるため、年齢だけで更年期かどうかは決められません。
ちなみに、更年期症状が重く、日常生活に支障があることを「更年期障がい」といいます。
どんな症状があるの?
更年期には、女性ホルモンの変化が自律神経に影響し、様々な症状を起こします。
・顔のほてりやのぼせ(「ホットフラッシュ」といいます。)
・発汗や動悸など身体がメインの症状
・イライラや不眠などの症状
・肩こり
・腰痛 等ここで気をつけたいことがふたつあります。
ひとつ目は、これらの症状は個人差が大きいことです。無症状の方もいれば、日常生活がままならない方も。
同年代の周囲の方のご様子が、必ずしもご自身に当てはまるとは限りません。
周りの方と違いがあってもおかしいことではありませんし、心配な場合、症状が辛い場合は、かかりつけ医や婦人科外来に相談してください。
ふたつ目は、これらの症状があっても、更年期症状とは限らないことです。甲状腺ホルモンの異常やうつ病などの精神的な病気で起きていることもあります。
この区別は簡単にはつかないので、この点からも、気になる症状が続く場合は早めに医療機関を受診してください。
予防はできるの?
女性ホルモンの変化は、自律神経に影響します。そのため、自律神経を整える規則正しい生活、適度な運動、十分な睡眠などが更年期症状の予防や症状を和らげる可能性があります。
更年期を迎える年代は、生活習慣病にも注意が必要ですから、規則正しい生活を心がけることは、健康をトータルに考えても、大切なことであるといえます。