コラム

太らない朝食の食べ方

2019年6月19日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
国民健康・栄養調査(平成28年)によると、20歳以上の成人で朝食を食べない人の割合は男性で15.4%、女性で10.7%と報告されています。
特に、20歳代でその傾向は高く、男性で37.4%、女性で23.1%の人が朝食を食べていません。中には栄養ドリンク、菓子、果物、乳製品、缶コーヒーなどで済ましてしまう人もいます。朝食を食べない人から、「朝食を食べたら、逆に太るのでは?」と質問されることがあります。
確かに、朝に空腹でもないのに無理して朝食を食べると、エネルギー量が増えて逆に太りそうです。
ところが、疫学研究をみると、朝食を食べる習慣がない人は朝食が食べる習慣がある人に比べると、将来肥満になるリスクが1.75倍、糖尿病になるリスクが1.21倍と高くなります。
どうして朝食を抜くと、肥満や糖尿病になりやすいのでしょうか? それは、朝食を食べない習慣や環境に原因があると考えられています。

朝食を抜く人は、概して夜の食事が遅い傾向があります。夜の食事が遅くなると、当然、朝食時は空腹ではありません。
個人差はありますが、胃腸に前日の食物が残っていた場合、自律神経が活発にならずに胃の動きが悪くなるからです。

逆に、夜を軽めにすると、朝には胃は空っぽになって、朝食が待ち遠しくなります。朝食を充実させると、脳が活性化するだけでなく、代謝が盛んになります。

また、朝食の内容も肥満やメタボリックシンドロームのなりやすさとも関係していることが報告されています。
ご飯やパンなどの炭水化物だけでなく、代謝を高めるたんぱく質を含む魚、肉、卵、大豆製品などを食べることが大切ですね。
食物繊維やビタミンが豊富な野菜をとることで、太りにくい腸内環境にもなります。皆さんの朝食はいかがですか?