コラム

最適な食事バランスを求めて(前編)

2018年11月1日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
最適な食事バランスを求めて(前編)
私が研究してるのは、食欲を増進するホルモンのグレリンの分泌を抑制するのに、最適なバランスです。
同じカロリーとして、炭水化物とたんぱく質、脂質を、どういう比率で摂ればいいか、うまく考えれば、できるはずなんです。
そういう食事の比率で皆さんに食べていただければ、あまりたくさん食べなくても満腹感が得られるはずです。
そこで実験してみました。
糖質が60%、タンパク質15%、脂肪が25%の構成比です。これは厚労省の日本人の食事摂取基準で薦めている、ごく一般的な食事の仕方です。
卵焼き2個に豆腐とじゃがいもの味噌汁、かつおとこんぶのおにぎり2個、それに水。これで体重1キログラムあたりで11キロカロリーに調整しています。
一方、マフィン1個弱、ハムエッグ、これに生クリームデザートのパンナコッタ、水。こちらは、脂肪が60%で糖質が25%。「ごはん食」と、糖質と脂肪が入れ替わっていて、タンパク質は15%で変わりません。
こういう食事をしてもらって、朝から晩までエネルギー代謝を測るんです。
学生8人が被験者で、
①朝:ごはん食  昼:ごはん食
②朝:抜き 昼:ごはん食を2食分
③朝:高脂肪食  昼:高脂肪食   
④朝:抜き 昼:高脂肪食を2食分
この4種類をランダムにやります。学生さんは、どの条件でも同じカロリーを摂取するように調整しています。
各人について、代謝・血糖値・自律神経活動を連続して測定しました。
こういう食事をしてもらって、朝から晩までエネルギー代謝を測りました。どの条件でも同じカロリーを摂取するように調整しています。
結果については、後編でお知らせします。