コラム

運動による予防・改善効果~糖尿病

2018年9月19日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
運動による予防・改善効果~糖尿病
慢性的な運動不足病が、血糖を抑制する作用のあるインスリンの働きを鈍くする原因になっています。
アメリカのスチュワート博士らの研究では、たった7日間の安静でも、筋肉のブドウ糖の取り込み能力が著しく低下することを報告しています。
これは、運動不足によって、ブドウ糖を細胞に運ぶ運搬車(グルコース輸送担体)の数が減ることとその馬力が落ちることによります。
糖の利用促進に必要なグルコース輸送担体数の減少は、定期的な運動トレーニングによって、2倍近くも増えることが明らかにされています。
また、血糖コントロールやインスリン感受性の改善が運動後48時間は持続することが分かっており、運動の糖尿病予防効果を得るためには、週あたり3回程度の習慣的な運動の継続が重要になってきます。
大規模な疫学研究でも、運動不足と循環器疾患死亡率や糖尿病発症頻度に有意な因果関係の存在することが明らかになっています。
このことは、習慣的な運動を励行することの大切さを再認識させてくれます。
糖尿病の治療には、薬物療法、食事療法、運動療法が用いられます。
運動療法は、比較的軽い糖尿病患者では、特に顕著な血糖の改善が認められます。
この運動の血糖降下作用は、筋肉が最も多量のブドウ糖を利用できる組織であることと関係しています。
ブドウ糖消費量は、安静時に比較すると、歩行運動で約3倍、ジョッギング運動ではその程度により約5~10倍近くにも及ぶことが報告されています。