コラム

自律神経を鍛えよう(後編)

2017年12月26日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
自律神経を鍛えよう
前編では、運動やトレーニングは免疫を非常に高める働きがあることをお話しました。後編は体重コントロールについてです。
運動をする時にはこの、自分にむち打つ神経=交感神経が元気に活動します。運動をしなければ、この交感神経の活動は低下し、エネルギーの消費がうまくいかず、結果として太ってしまいます。
人間には、脂肪を体にためる白色脂肪細胞と、逆に自分の脂肪を燃焼して熱に代え、体温を高める褐色脂肪細胞の2種類の脂肪細胞があります。
この働きをコントロールしているのが交感神経です。食べ過ぎて脂肪がたまると、脂肪細胞からはもう食べなくていいよという信号を出すレプチンというホルモンが、脳の交感神経である満腹中枢に届きます。
すると満腹中枢からの働きかけで、脂肪を燃焼させるアドレナリンというホルモンが出て、脂肪が分解されていきます。脂肪が分解されると体重が減り、レプチンも減りますので、食欲も元に戻ってきます。
みなさんは食事で体重をコントロールしようとしますが、現実には難しい。食事を減らしても、エネルギーの発散能力は増えないからです。
食欲をコントロールし、体重調節をつかさどる自律神経を元気にすれば、体重は勝手に減ってくれます。
だから運動が大切なのです。特に、ちょっと強めの運動とゆっくりした運動を交互にすることで、自律神経が活性化されます。
このようにして、自律神経を鍛え、筋力を保ち、ぜひ健康になりましょう。